活動報告 : フォーラム・研修,災害VC運営支援者研修

グループディスカッションをしています

現在、災害ボランティアセンター運営支援者研修はグループディスカッションを行っています。
被災地支援を「立ち上げ期」「活動期」「住宅再建・生活支援・復興へ」の3つのフェーズにわけ、それぞれで事例をもとに、事例の課題や要検討点、運営支援者としてのアドバイスの視点などを検討しています。

たとえば。
フェーズ1・事例1:被災地の困惑

折からの大雨により河川が氾濫。あふれ出した泥水は人口5万人のG市市街地の約半分を覆い尽くしました。
災害発生直後G市役所福祉課より災害ボランティアセンター(以下、「災害VC」)開設の要請が入りました(地域防災計画の定めあり)。
初めての経験に県社会福祉協議会(以下、「社協」)の先遣隊や地元社協職員が当惑する中、県外の災害系NPOや過去の災害ボランティア経験者、被災経験を持つ他県の社協職員などが次々に応援に駆けつけ、彼らが中心となってボランティアセンターを立ち上げました。その甲斐もあって、徐々に増えてきた家屋の片付け・掃除などの依頼にはボランティアをマッチングできるようになってきました。

そんな中、あなたは発災後1週間目に5日間の予定で派遣されました。地元社協の事務局長は、連日時間を問わずインタビューを申し込むマスコミ対応や、市災害対策本部との調整、今後の法人運営などの諸問題に忙殺され、心身共に疲れ切っていました。あなたが声をかけたところ、『初めてのことで、何を頼りに、誰を頼りに判断していいのか考えられない』『もう、早く終わってくれることだけが希望です』とこぼされました。

その後、地元スタッフ何人かに話をしてみると、
・今後のことが不安
・ストップしている通常業務を早く正常に戻したい
・外の人に任せてばかりでいいのだろうか
などの声が聴かれました。

地元の方の声を耳にしたあなたは、運営支援者としてどのようなアドバイスや調整をしますか?

1.この事例における課題や問題点、検討を要すべき点は何ですか?
2.上記で発見した課題や問題点にかかわる要素(人・もの・かね・情報)はなんですか?
3.運営支援者としてどのようなアドバイスや調整をしますか?